スタッフブログ第3回:透析用水について
皆さんは一回の透析で使われる水の量は知っていますか?
答えは、120~150Lです。
500mlのペットボトル300本分です!
このお水は透析用水と言われとてもきれいなお水です。
今回はこのお水についてお話します。
透析用水も元は水道水であったり、井戸水だったりします。
しかし、このままでは塩素や雑菌が多く含まれているので、綺麗にしなくてはいけません。
ここで登場するのが逆浸透法精製水製造装置(RO装置)です。
聞いたことのないな~って人がほとんどだと思います。
日本透析医学会2016年版透析液水質基準より
そこで、簡単にご説明します。
① 一つ目のフィルターで、砂やほこりを取ります。
② 次に、硬水を軟水にします。(硬水とはカルシウムなどを多く含む水のことです、ペットボトルで売っているは軟水が多いです)
③ その後、活性炭の入ったフィルターで塩素(カルキ)を取ります。
④ 最後に、逆浸透膜(海水を真水にできる膜)を通過して完成です。
当院の水処理装置
透析を行うには綺麗な水が必要不可欠です。
この機械が透析の要と言っても過言ではないと思います。
今後も綺麗な透析液の作製に尽力したいと思います。
臨床工学技士 深谷