人工透析をご希望の方
当院はみなさまの”活きるを応援する”を目標に、質の高い安全な医療をお届けしています。
ご相談窓口
当院では、通院透析について以下の相談窓口を設けております。 お気軽にお問い合わせください。
・お問い合わせフォームからのご相談
・一般内科外来、または腎臓病・透析専門外来※でのご相談
※30分~1時間程度のお時間を目安としています
※通院透析のご相談については、費用はかかりません
・お電話(029-826-6360)でのご相談
通院透析までの流れ
初回ご相談時にお持ちいただくもの
- 健康保険証
- 医療証
- お薬手帳など(現在の処方薬の内容がわかるもの
診療時間とスケジュール
(月水金)が2部制(午前・午後)、(火木土)が1部制(午前)となります。
人工透析 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
午前の部 (8:30-14:00) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
午後の部 (13:00-18:00) |
◯ | - | ◯ | - | ◯ | - |
送迎サービスについて
当院では、人工透析を受けられる患者様の送迎サービスを行っております。
送迎可能範囲:
・土浦市(全域)
・つくば市(一部地域をのぞく)
・かすみがうら市(一部地域をのぞく)
送迎サービスに関するご相談(送迎範囲など)も、お気軽にお問い合わせください。
当院で行っている透析方法
当院では、すべてのベッドにおいてオンラインHDF(血液ろ過透析)という方法で人工透析を行うことができます。
また、最新の透析装置とモニタリングシステムを利用して、皆様に安全な透析治療を提供しています。
オンラインHDFは、これまで古くから主流だったHD(血液透析)と方法が少し異なり、新しい透析方法として様々なメリットがあります。
通院頻度は1回4時間前後、週3回が基本的な透析日程※となります。
※ ご用事やご旅行などでの日程変更は随時受け付けております
HD(血液透析)とHDF(血液ろ過透析)のちがい
1. HD(血液透析)とは?
昔から「人工透析」と呼ばれている最も標準的な治療方法です。
血液を「ダイアライザー」と呼ばれる筒状の浄化器(細いストロー状の透析膜が約1万本束ねられて入っている)を通して透析液と接することで、尿毒素(尿素窒素やクレアチニンなど)が透析膜にあいている小さい穴を通って透析液に滲み出てきます。
これによって体内に蓄積した尿毒素や余分な水分を除水します。
2. HDF(血液透析ろ過)とは?
”ろ過”という方法を使って体液の一部を廃棄し、同時に大量の補充液を体内に注入するという、古い体液を新しい体液に置き換える方式です。
自動化された機器によって体内の水分バランスを計測し、体液が過不足がないように監視しています。
中でもオンラインHDFと呼ばれるは、大量の体液(25~50L)を除去し、その代わりほぼ等量の透析液を体内に注入して体液を補充する方法です。
オンラインHDFでは、HDでは除去しきれなかった大きな分子量の尿毒素を血中から透析液へ除去できる代わりに、透析液に不純物質や細菌が混入していると、血中に混入するおそれがあります。
そのため、透析液を点滴液くらいまできれいにする清浄化の技術が必要です。
オンラインHDFの利点
HDFは、分子量が大きい尿毒素を除去することができます。
一方で、分子量が小さい尿毒素(尿素窒素やクレアチニンなど)を除去する能力はHDよりも劣るため、HDと併用して、分子量が小さい物質から大きい物質まで広範囲の物質を取り除くことができるように行われいます。
オンラインHDFには主に以下の6つのメリットがあるといわれて言います。
① 透析アミロイド症の予防効果
② 貧血の改善効果
③ 炎症改善効果
④ 透析中の低血圧への効果
⑤ 生命予後の改善
⑥ その他(皮膚の痒み、むずむず脚症候群、神経障害等への効果)
オンラインHDFの問題点
人工透析では、除去すべき尿毒素がすべて明らかになっているわけではなく、分子量が大きい物質の除去をによって、からだに必要なたんぱく質まで除去してしまう可能性もあります。
特にからだに大切な蛋白質の一部であるアルブミンを除去してしまうと、栄養障害(栄養失調)を起こす可能性があります。
この点がHDFの問題点であり、当院では定期検査で血液中のアルブミンを見ていき、適宜栄養や食事に関するご相談をしております。
かかりつけ医としての私たち
私たちは、当院へ通院される患者さんの”かかりつけ医”です。
日々透析通院していると、おからだの調子が良いときも、悪いときもあります。
私たちは、「人工透析に関する治療」はもちろんのこと、「その他のおからだの問題」に対しても、
”かかりつけ医”として適切な方法を考え、日々対応しております。
また、人工透析の通院施設では、週3回もスタッフたちと顔を合わせながら、一緒にお付き合いしていく関係となります。
何年にもわたる通院の中では、「生活環境」「ご家族に関わること」の他、「うれいしこと」や「悲しいこと」など様々な”変化”が訪れるかと思います。
そのような”変化”は、知らず知らずのうちに「からだの調子」に大きく影響してくることも少なくありません。
わたしたちは、患者さんが”活きる”ことが最も大切であるという考えのもと、
からだの問題や生活上の悩みもふくめて、みなさまの”活きる”をサポートていくことを目指しております。
人工透析とは?
様々な原因により、腎臓の働きが低下した状態を「腎不全」と言います。
腎不全には、急激に腎機能が低下する”急性腎不全”と、長年にわたって徐々に機能が低下する”慢性腎臓病(以前は慢性腎不全と呼ばれていました)”の2種類あります。
とくに”慢性腎臓病”はある程度まで腎臓の機能が低下しないと、自覚症状が現れず、早期発見が難しい病気です。
さらに”慢性腎臓病”の場合、一度失った腎機能を回復させることは、現代医療では困難です。
腎臓の機能が低下してくると、老廃物や水分を尿から十分に排泄出来ず、体に蓄積し、からだのバランスが崩れます。
さらに”慢性腎臓病”が進むと、”尿毒症症状”(食欲の低下や吐き気・嘔吐、浮腫み・呼吸困難、血圧の上昇、立ち眩みや息切れなどの貧血症状等)を引き起こします。
先ほど書いた通り、一度失った腎機能は回復しないため、慢性腎蔵病の根本的治療は、今のところ腎移植しかありません。
一方で、機能が低下した腎臓の代わりに、老廃物や不要な水分の除去をする治療を、人工透析といいます。
人工腎臓といわれる「ダイアライザー」を用いて行う方法(血液透析)と、腹膜を利用する方法(腹膜透析)があります。
日本で多く行われているのは、ダイアライザーを利用する血液透析(HD)療法です。
人工透析の診療時間と治療の流れ
人工透析 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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午前の部 (8:30-14:00) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | / |
午後の部 (13:00-18:00) | ○ | / | ○ | / | ○ | / | / |
- 来院したらまず手指消毒をお願いいたします
- 着替えを行い、待合室で透析室入室時間までお待ちください
- 入室時間になりましたらスタッフがお呼びし、体温測定を行います
- 透析室へ入室後、体重測定を行いましたら透析ベッドへご案内します
- シャントに穿刺を行い、透析を開始します。
- 治療時間が終了したら、返血を行います(ダイアライザー・血液回路に残った血液を清潔安全に体内に戻す操作です)。
- 返血完了後抜針し、血圧測定、状態確認、止血を行います。
- 安全確認後、体重測定を行い、透析室を退室します。
- 着替えを行い、送迎の方は安全にご自宅までお送りします。
※ ご希望や悩み・ご相談などがありましたら、適宜、主治医やスタッフとのご相談の機会を設けております