スタッフブログ第27回:人工透析のしくみ
「透析って、血液をきれいにするんだよね?この回路のどこでやっているの?」
とたまに質問をうけます。
答えは・・・
”長い筒”のような所です。
”長い筒”はダイアライザー(人工腎臓)と呼ばれ、ここで血液を綺麗にしています。
では、仕組みを簡単に説明していきます。
ダイアライザーの中にはストローの様な細い管が1~2万本ほど入っています。
この管の中を血液が通り、その外側に透析液と呼ばれる濃度が調整された水が流れています。
血液と透析液はぶつかり合うように流れています(対向流イメージ画像)。
この管は半透膜(はんとうまく)と呼ばれ、この膜の中と外では物質は同じ濃度になろうとします。
例えば・・・
不要な物質
10 0
血液 > 透析液
ダイアライザー通過中
5 5
血液 = 透析液
透析液と血液は逆に流れている為、血液がダイアライザーを出るときには9割ほどが除去されて体内に戻っていきます。
じゃあ、血液中のタンパク質も抜けちゃうの??
答えは、ほとんど抜けません。
もちろんゼロではありませんが、膜の穴はとても小さくタンパク質などの大きな物質はほとんど通しません。
透析液と血液の組成については後日お話したいと思います。
最後まで読んで頂き有難う御座いました。
透析の仕組みや、機械の仕組みがもっと気になる方は深谷までお尋ねください!
臨床工学技士 深谷