スタッフブログ第13回:透析をしていてもアイスを食べて大丈夫?
こんにちは、管理栄養士の椎名です。
関東地方は例年よりも早く梅雨明けしました。
暑い日が続くと、冷たいものが食べたくなります・・・
アイスやかき氷、きんきんに冷えたジュースが美味しい季節!
今回は、冷た~い食べ物の中でもアイスに着目してみたいと思います。
透析をしていてもアイスを食べてよいのか?!一緒にみていきましょう♪
<アイスにはどんなものが入っているの?>
アイスクリームの主な原料は、牛乳と乳製品(クリーム、バター、全乳粉など)、砂糖です。
クリーミーでミルキーなおいしさは、乳製品からできているんですね。
牛乳や乳製品には、リン・カリウム・水分が多く含まています。
つまり・・・アイスクリームにもリン・カリウム・水分が多く含まれているんです。
<アイスの種類>
アイスは、乳固形分と乳脂肪分の割合によって、アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス・氷菓の4つに分けられます。
商品パッケージの商品表示の「種類別」欄を見てみると書いてあるので、確認してみましょう。
<アイスの栄養成分を比べてみよう>
アイス100gあたりの栄養成分を比較してみましょう。
|
アイスクリーム |
アイスミルク |
ラクトアイス |
氷菓 |
エネルギー(kcal) |
180 |
167 |
217 |
128 |
たんぱく質(g) |
3.5 |
3.0 |
2.7 |
0.0 |
リン(mg) |
120 |
100 |
93 |
22 |
カリウム(mg) |
190 |
140 |
150 |
95 |
水分(g) |
64 |
66 |
61 |
69 |
アイスクリーム、アイスミルクはリンとカリウムが多いですね。
ラクトアイスはエネルギーとカリウムが多いです。
<アイスの容量はどのくらい?>
カップアイス |
モナカ |
飲むアイス |
棒アイス |
チューペット |
|
||||
110㎖ |
150㎖ |
140㎖ |
110㎖ |
60㎖ |
<透析患者さんにおすすめのアイス>
もしアイスが食べたい!となった時におすすめなのが、チューペットです。
エネルギー、リン、カリウムが少なく、他のアイスより容量も少ないためです。
ただし、食べ過ぎると水分を摂りすぎてしまうので、量には気を付けましょうね。
上手に選んで、暑い夏を乗り切りましょう(^^♪
管理栄養士 椎名