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スタッフブログ第21回:透析シャントの超音波(エコー)検査について

[2023.03.08]

当院では、「シャントの音が小さくなった」または、「聞こえない」、「シャントが痛い」などの症状があるときには、看護師・技師が超音波(エコー)検査をすることがあります。

 

というのも、それらの症状は何らかのシャントトラブルが想定されるからです。

 

<超音波(エコー)検査>

エコー検査では、以下のことがわかるようになります。

 

・シャントの閉塞(血管がつまっている)

 

・シャントの狭窄(血管がせまくなっている)

 

・シャントの血流の流れが悪い

 

・穿刺部位の状態(針がうまく入らないなど、針を刺すときのトラブルの原因を確認する)

 

 

狭窄(血管がせまくなること)は脱血不良(血液が十分にとれない)などを引き起こして血液透析がうまくできなくなります

 

さらに進行すると閉塞(血管がつまること)に至る場合があるため、早めに発見して対処することがとても大切です

 

エコー検査で問題がわかれば、経皮的血管形成術(シャントPTA)などの対処も早めにできるようになり、シャントの長持ちにつながります。

 

<シャント エコー下穿刺>

 

また、当院では「血管が細い」、「血管が深い」、「血液が漏れやすい」の他、「強いむくみ」など、穿刺が特にむずかしい患者様には、

 

エコーで確認しながら穿刺(エコー下穿刺といいます)を行います。

 

エコー下穿刺のメリット

エコー下穿刺を行うことは、以下のメリットがあります。

 

・ 穿刺の失敗が少なくなる(再穿刺が少なくなる)ため、痛みを減らすことができる

 

・ 穿刺の失敗が少なくなるため、血管が長持ちする(狭窄などのトラブルが減る)

 

・ 難しい血管でも穿刺できる

 

・ 穿刺中、うまく入らなくても針の入れ直しができる

 

 

そのため、技師・看護師がエコー検査やエコー下穿刺の技術を日々磨いてます。

 

2023年3月4日(土) 透析バスキュラーアクセスインターベンション治療医学会学術集会

当院の看護師・技師が、「第28回透析バスキュラーアクセスインターベンション治療医学会学術集会・総会」に参加し、機能(形態)評価、エコー下穿刺について基礎から学んできました。

 

<超音波(エコー) ハンズオンセミナーの様子>

 

 

 

今後も、学会活動や勉強会など積極的に参加し、質の高い医療を目指したいと思います。 

 

 

看護師 上野 臨床工学技士 矢口

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